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ピアノの調整について

ピアノは自然の素材を多く使っています。
木材、フェルト、皮、金属など用途や音響効果に対応させ、様々な組み合わせがなされています。自然素材は、堅牢かつ音響的に適切な効果を得る為に適している反面、経年変化や環境変化に伴い調整寸法が変化します。
ピアノの鍵盤/アクション部分に使われる約6,000のパーツの中には、広葉樹もあり針葉樹もあり、板目もあり、正目もあり、そしてフェルト、皮等、様々な部品がが複雑に組み合わされています。これらの組み合わせは、その製造メーカーが良しとする響きを作るコンセプトのもと、どのメーカーも同じではありません。
我々ユーロピアノの技術スタッフが目指す良い調整とは、メーカーの目的とするコンセプトを理解し、そのピアノの持つ個性を充分に発揮できる調整を行うことです。

ピアノの調整作業は大きく調律・整調・整音に分けられます。

整音

ハンマーと弦の整合性を整えます。
適度な弾力や、ハンマー内部の硬度のバランスを調整し、強弱のみでなく多くの音色の変化や音の伸びをタッチを変える事によって得られるようにします。
又、各音域の響きのバランスもこの作業で調整します。

整調

アクションの寸法を調整しタッチ感を整えます。
音の芯や、伸びもこの作業によって随分変わります。ピアニストの指先の動きは、アクションによってハン
マーに伝わり、ハンマーが弦を打ち音が鳴ります。指先の動きがロスなくハンマーまで伝わり、ピアニストの意志が音色となって表現できるよう各部分を調整します。

調律と同じようにタッチ調整の狂いも気がつかないうちに毎日少しずつやってきます。
ピアノアクションのほとんどは木材で作られていますので空気の変化に敏感に反応し時には弾きやすく時には弾きにくく変化します。
タッチ調整は調律の様に頻繁に実施する必要はありませんが大きくバランスを崩してしまった場合、引っ越しで環境が激変してしまった場合等、点検をすることで初期の状態に戻す事が出来ます。

調律

a1の音高を基準に(440Hz~444Hz)全ての鍵の音程を揃えます。
調律の合わせ方だけでも、音が膨らんだり、伸びが変わったり、明るくなったり、柔らかくなったりし、全体の響きの感じも変わります。