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八王子技術センターのご紹介

弊社の技術工房は八王子市の浅川近くにございます。JR/京王八王子駅から徒歩約10分。東京ショールームからは電車で京王線で1本、車の場合甲州街道(若しくは中央高速)いずれも1本で結ばれ都心からお越しの方にも比較的便利な立地となっております。充分な駐車スペースもございますので、工房機能の他、中古ピアノの展示、営業事務所の拠点にもなっており通称802センターと呼ばれます。

ドイツ・フランスから輸入されたピアノはここで梱包を解かれ、シーズニング(時間をかけ日本の気候/環境になじませること)されます。工房は塗装スペース、2つの調律・整音ブース、調整・修理スペースと大きく3つのスペースに分割されています。通常の出荷時調整の他、修理にも迅速に対応できるよう工房には様々な工作機械が備わっています。例えば巻き線機。これは手巻きの低音の巻線を製作するための専用機械でメーカーが使用する材料と同じ銅線と弦をドイツから取り寄せ在庫し、急な断線修理や、低音部分の整音の不揃いを、現地メーカーレベルで対応できるようにしております。また、お客様のご要望に敏速に対応できるよう、アクション部品やフェルトなど消耗品の純正部品も多数在庫しております。八王子技術センターは国内でも充実した設備を整えるピアノ工房の一つです。



工房1階の玄関横には、ベヒシュタインのフルコンサートグランドピアノ(D280)、セミコンサートグランドピアノ(C234)を常時展示しています。ここはコンサート前、録音前のピアニストのリハーサルや一般ユーザーの試弾の場となっています。※レンタル等で貸出中の場合がございます。試弾をご希望の方は事前にお問い合わせ下さい。



当工房は、マイスターを中心にベヒシュタイン、ザウター、プレイエル各メーカーで研鑽を積んだ社員、あるいはドイツ子会社に駐在経験のある社員計約10名と研修生が作業に従事しています。ドイツの研修制度に習った弊社の技術研修は2年間に及び、作業を通した手工業の技の熟練はもちろん、ピアノ技術に関わる定期的な小論文作成もあり、将来を担うであろう若い技術者の育成にも力を入れています。



工房2階は半分が中古、一部新品ピアノの展示スペース、在庫ピアノのストックスペース、付属品等の倉庫スペースとなっており残りの半分が営業、総務の事務所となっております。展示中の中古ピアノにつきましては、ピアノの状態、修理履歴について1F工房の技術者(場合によっては実際修理作業に従事した担当者自ら)がお客様のご質問にお答えさせていただくことも可能です。お客様に安心してご購入いただけるよう、ご試弾、あるいは選定に対して喜んでご助言をさせていただきます。

出荷調整

弊社ではドイツ・フランスよりピアノを輸入後、メーカーが本国の工場で行う出荷調整と同じ作業を国内でも行なっています。これは輸入後のピアノの安定性を保つ上で大変重要な作業となります。ドイツ・ピアノマイスターの管理のもと八王子技術センターでは、輸入パッキングの開包後、外装の傷チェックから整音までグランドピアノで約40の工程が行われ、東京、関西ショールーム、全国の販売店、全国のお客様へ出荷されていきます。出荷調整にはアップライトピアノで平均2日、グランドピアノで平均4日の作業時間を要します。




ドイツ・フランスから輸入されたピアノは、コンテナの中に輸出用の特別な梱包が施されています。ピアノが外気にさらされないよう気密性高くパッキングされ(ほぼバキュームパッキング)、その上を頑丈な箱で一台ずつ梱包されています。梱包されているピアノを一台ずつ安全に、丁寧にコンテナから積み降ろします。






積み下ろしたピアノは直ぐ梱包が解かれ、外装とアクションの状態が一台ずつチェックされます。その後日本の気候になじませる為、工房上の倉庫でシーズニングされます。






アクションは国外からの輸送工程の間でどうしても調整値に誤差が生じてしまうため、当工房でメーカーがドイツで出荷する基準に再び戻されます。約37の作業工程を一台ずつ行い、演奏者の微妙なタッチが響きのニュアンスとして表現されるよう、最終的に音を聴きながら整調は繰り返されます。





ハンマーは弦との整合性を調整した後、フェルトが奇麗なフォルムになっているか確認され、必要ある物はフォルムを整えます。







アクションのパーツはフェルトや木材、皮等、自然の部品が数多く使用されています。ヨーロッパからの長い輸送と気候の変化で微妙に動く素材を、触感と・目・聴覚を使いながら、入念に仕上げて行きます。






整調が終わったピアノは442Hz--444Hzに調律され、整音作業が行われます。ハンマーは多くのフェルト繊維が表面のキューティクルによって結びつき、温度変化、湿度変化、打弦による振動や圧縮で、内部の弾力が微妙に変化します。ピアノの特徴をを生かしながら、音色の変化のバラツキを無くします。




滑らかな触感が得られるよう、全ての鍵盤は全調整作業が終わった後もう一度、表面の傷を取りるためにバフで研磨されます。