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2007年10月30日

ベヒシュタインとリストを愛した巨匠

往年のリスト弾き、J.ボレットによるリスト名曲集。ベヒシュタイン社によるスペシャル・エディション。一般の店頭販売はしておりませんが、ベヒシュタインを購入していただいたお客様にお渡ししています。
ボレットのベヒシュタイン録音はデッカ社から多数発売されており、一般のCDショップで購入することが可能です。ボレットの録音についてはこちら




【ホルヘ・ボレット(Jorge Bolet)】
1914年11月15日 - 1990年10月16日。ピアニスト・指揮者。キューバのハバナに生まれ、フィラデルフィアのカーティス音楽学校にてレオポルド・ゴドフスキーとデイヴィッド・サパートンに師事。とりわけロマン派音楽の大作の演奏、リストとショパンの解釈には定評がある。また、トランスクリプションやもの珍しいレパートリーにも精通し、ゴドフスキーの恐ろしく演奏の至難な作品を、その多くを作曲者本人に師事して、自分のものとしていた。
ベヒシュタインを愛し、ベヒシュタインを使った数多くの録音を残している。特にベヒシュタインでのリスト演奏にファンが多い。余談であるが、ホルヘ・ボレットは作曲家フランツ・リストの孫弟子にあたる。1946年まで存命という、リストの弟子の中で特に長生きをしたローゼンタールに師事したことによる。

【収録曲(1983~1985)】
愛の夢第3番、ラ・カンパネッラ、超絶技巧練習曲より「鬼火」、
半音階的大ギャロップ、シューベルト=リスト「ます」
ヴェネツィアとナポリより「ゴンドラを漕ぐ女」

いぶし銀のバッハ

レコード芸術誌2006年8月号で特選に選ばれた小林功氏のバッハの平均律のCD。小出郷文化会館ホール(新潟)のベヒシュタインENで、2001年(第2巻)、2002年(第1巻)に録音されました。
ポリフォニックな表現は透明でくすみのない響きを作るベヒシュタインの得意とするところですが、それを余すところなく伝える録音が世に出たというのは喜ぶべきことだと思っています。

極上の骨董家具のようなベヒシュタインが醸し出す独自の響きで、聴くものを別世界へ誘い、恩師E.ピヒト=アクセンフェルト譲りのアカデミックなバッハ解釈と、ピアノ音楽としての美しさが融合した見事な新録音と確信しています。リサイタルで常にバッハを弾き続けてきた小林功の長年に亘る活動が実を結んだ、かくも美しき『平均律』の誕生です。(ライナーノーツより)

「指にまかせて弾きつのる様子はけっしてなく、1フレーズ、1音がこころゆくまで吟味された趣がある」と評価された名盤です。ぜひ、お聴きください(ショールームにて販売中)。

小林功(p)
ハーブクラシックス HERBC002~005(分売:各2枚組)
各¥4,830

2007年10月27日

2007.10.27 ベヒシュタインCEOシュルツェ氏来店

10月24日、ドイツ・ベヒシュタイン社のCEOシュルツェ氏、副社長ドゥルチッチ氏、ベヒシュタイン・コンクール責任者シュミット氏が東京ショールームを視察しました。その後八王子技術センターに移動し、技術部門に対して技術セミナーを実施しました。
弊社は今後も日本総代理店として、ベヒシュタイン社と関係を密にし、皆様に安心してご購入、ご使用していただけるよう努めてまいります。

研修の模様。話しているのがシュルツェCEO、通訳をしているのは弊社加藤マイスター。

2007年10月26日

2007.10.26 小さな巨人

今回はショールームの看板ピアノのベヒシュタインについて書きます。

ベヒシュタインの強みは、何といっても「アップライトが最高!」ということです。
もちろんグランドピアノも他の三大メーカーにひけをとりませんが、アップライトピアノがここまでいいというメーカーは他に見たことがありません。コンサート8という最高機種は、低音の恐ろしいくらいの迫力に驚かされますし、クラシック118という一番小さいモデルも「小さいのにこんなに鳴っていいのか?」と弾いてみて圧倒されるお客様が多くいらっしゃいます。
私も弊社で技術研修生をしていた頃はベヒシュタインのアップライトに触れて、音色、音量だけでなくアクション部分の美しさ、正確な造りに感動したものです。「いつか自分もピアノを置ける場所ができたら、ベヒシュタインのアップライトを買おう」とひそかに思っていました。

ドイツで仕事をしていた約2年半の間に、各地でベヒシュタインのピアノを見ましたが、今最も勢いのあるピアノメーカーだと思います。聞くところによるとドイツのピアノ販売店では、ベヒシュタインを置いていないとお客様が来ないと言われているそうです。
先日ベヒシュタイン社のシュルツェ社長が来日しましたが、講演の中でベヒシュタインのシェアについて語っていたのが印象的でした。ピアノ界のスタンダードと思われているスタインウェイのシェアのうち、7割が公共施設、残りが個人ユーザであること。ベヒシュタインの場合、それがまったく逆であること。つまり、個人のレッスン用や家庭での楽しみのために買ってくださっていることです。
ピアノをたしなむ方の多くがアップライトを愛用してらっしゃることを考えると、いかにベヒシュタイン製のアップライトが高く評価されているかということではないでしょうか。
日本ではまだまだ知名度は低い気がしますが、知っている人は知っているピアノではなく、誰もが知っているピアノメーカーになる日もそう遠くないと思います。

今ショールームには、ベヒシュタイン・アップライトのカラーバリエーションもそろっております。一度その音を聞きに来てください。ちょっとした事件だと思います。
写真左から、加藤マイスター、ベヒシュタイン社CEOカール・シュルツェ氏、技術総責任者レオナルド・ドュリチッチ氏、筆者(尾山)、ベヒシュタイン・クラシック124モデル

2007年10月22日

2007.10.22 ベヒシュタイン使用・岡野寿子ピアノリサイタル


ベヒシュタインD280を使用する演奏会のご案内です。
■日時:2007年10月22日(月) 19:00(18:30開場)
■会場:津田ホール
■入場料:全席自由 ¥4,000
■前売り:東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452
■プログラム:
J.S.バッハ フランス組曲 第5番 G-dur
ショパン ピアノソナタ第3番 h-moll Op.58
ラヴェル 古風なメヌエット、クープランの墓
■岡野寿子プロフィール
東京藝術大学同大学院修了。ウィーン国立音楽大学に留学。同大学を首席最優秀賞を得て卒業。ウィーン楽友協会主催の音楽祭、オーストリア国営放送、バイエルン国立放送等に出演。ウィーンにてリサイタルを開催後、帰国。第34回日本音楽コンクール入選。全日本ピアノ指導者協会、ピアノ教育連盟、日本演奏連盟会員。現在、武蔵野音楽大学、同大学院教授。
■問い合わせ:ハラヤミュージックエンタープライズ 03-3587-0218

2007年10月19日

2007.10.19 ベヒシュタイン使用・大澤美穂ファーストアルバム

ベルギー帰国後、満を持しての大澤美穂さんのオール・シューマンによる初アルバム。
彼女のこだわりがシューマン=ベヒシュタインという美しい融合を生みました。収録されている「森の情景」さながら、木の香りのするここちよい演奏です。11月16日には津田ホールでリサイタルが開催されます。CDは東京ショールームでも取り扱っております。試聴できます(クリック)
■収録曲
・子供の情景Op.15
1.見知らぬ国から/2.珍しいお話/3.鬼ごっこ/4.おねだり/5.満足/6.大事件/7.トロイメライ/8.炉辺で/9.木馬の騎士/10.むきになって/11.怖がらせ/12.子供は眠る/13.詩人は語る
・森の情景Op.82
1.森の入り口/2.待ち伏せする狩人/3.寂しい花/4.呪われた場所/5.心地よい風景/6.旅宿/7.予言の鳥/8.狩の歌/9.別れ
・アラベスクOp.18
・蝶々Op.2
■価格:¥3,000(税込)
■大澤美穂プロフィール
大阪府出身。桐朋学園大学音楽学部卒業後、同大学研究科を経てブリュッセル王立音楽院マスターコース卒業。これまでピアノを畑彰子、山田富士子、アンドレ・デ・グロート、エフゲニア・ブラギンスキー、ラザール・ベルマンに師事。1994年第10回園田高弘賞ピアノコンクール第2位、大分県知事賞受賞。1995年第47回ブゾーニ国際ピアノコンクール(イタリア)ファイナリスト並びに「ブゾーニ作品賞」受賞。1998年ベッツィ・ディオングル賞ピアノコンクール(ベルギー)第1位受賞。2001年第3回安川加寿子記念ピアノコンクール第2位受賞。ブリュッセル留学中にはベルギーを中心に欧州で演奏活動を行い、2000年の帰国記念リサイタル(大阪)を機に国内での本格的な演奏活動を開始。これまで東京文化会館小ホール、カザルスホール、ザ・フェニックスホール、イシハラホール等において幅広いレパートリーによるリサイタルを行う他、「ノクターンとショパン」、「ショパンの作風の変化」、「ベル・エポックの記憶」(フランス音楽)などの様々な企画リサイタルを行い、いずれも好評を博してきた。2001年、2003年、2005年にはベルギー各地にてリサイタルを行う。2007年2月にはNHK総合 プレミアム10「ピアノ 華麗なるワンダーランドへようこそ」に出演。現在はソロ活動を中心に、室内楽、歌曲伴奏、オルガン演奏、TV、映画などでも演奏を行うなど、国内外において活発な演奏活動を続けている。

ライナーノーツより(クリックすると拡大します)

2007年10月14日

2007.10.14 SecondSundayConcert vol.10


プレイエルで聴くフォーレ
夢のあとに
10月のセカンドサンデー・コンサートはフランスの作曲家ガブリエル・フォーレを取り上げます。
フォーレの作風は甘美で官能的な旋律と宗教的な崇高さを合わせ持っており、宗教曲『レクイエム』はとくに有名です。彼はサン=サーンスにピアノと作曲を師事、彼自身はラヴェルを教えており、さらにサン=サーンス、フランクらとともにフランス国民音楽協会の設立に参加しました。まさにフランス音楽発展の中枢にいた人です。
今回はピアニスティックな魅力にあふれたピアノ曲と、「夢のあとに」などの作品で定評のある歌曲をフォーレにちなんでフランスのメーカー、プレイエルでおとどけします。


■日時 2007年10月14日(日) 15:00~
■場所 ユーロピアノ東京ショールーム2F Pleyel-room
■使用予定ピアノ Pleyel P170
■プログラム 
ある1日の詩 Poem d’un Jour Op.21
幻想の水平線 L’horizon chimérique Op.118
イスファーンのばら Les Roses d’Isphan Op.39
消えさらぬ香り Le parfum imprérissable Op.76-1
アルページュ  Arpège Op.76-2
即興曲第3番 Impromptu Op.34
舟歌第6番 Barcarolle Op.70
夢のあとに Après un rêve Op.7 他
※曲目は変更される場合があります。
■演奏者
根岸 一郎(ねぎし いちろう)
武蔵野音楽大学声楽科および早稲田大学第一文学部フランス文学専攻。パリ第Ⅳ大学修士課程(比較文学)終了。第29回フランス音楽コンクール第2位、日仏音楽協会関西賞他、受賞歴多数。日本フォーレ協会会員。ヴォーカル・アンサンブル・カペラ、メンバー。
並木 桂子(なみき けいこ)
桐朋学園大学演奏科ピアノ専攻卒業。イタリア国立ローマ・サンタチェチーリアアカデミア室内楽科を満点と栄誉賞を得て卒業。シエナ・キジアーナ音楽院ピアノクラスを奨待生として受講、師ブレンコラ氏(アカデミアおよびキジアーナの教授でありヴァイオリニスト)の共演者に選ばれ、ローマでリサイタル、演奏旅行をおこなう。イタリア国内の数々の室内楽コンクールで入賞。昨年12月、ソロアルバム「パピヨン~蝶々」をリリース。日本フォーレ協会会員。
■お申し込み・お問い合わせ
ユーロピアノ株式会社 東京ショールーム
(open10:00~19:00/水曜定休)
東京都世田谷区北烏山9-2-1 tel:03-3305-1211
完全予約制になっておりますので、お電話にてお申し込み下さい(下のボタンからも申込みできます)。皆様のご来場、スタッフ一同心よりお待ち致しております。


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2007.10.14 浜松楽器博物館にて


 昨日、K様のチェンバロを納品に浜松へ行きました(SASSMANN 0.6)。
 なんとか無事に納品は終わり、せっかく浜松まで来たのだからと近くにある楽器博物館へ寄ってみました。調律学校の時、一度来たことがあるのですが、その時よりももっと「中を見たい!」と思いました。実際構造や音などを見たり、聞いたりできるといいのですが、管理保存の面で難しいのでしょう、ほとんどが手を触れてはいけないと表示されています。
 ちょうどチェンバロ(カークマン)のレクチャーをされていたので、「ふむふむ」という感じで聞いていました。かなり複雑な構造のチェンバロだったので、調整が難しいだろうなと思いました。
 そこでプレイエルの古いグランドピアノがあったのでパチリ。半鉄骨の並行弦タイプのものでした。他にも長方形で両側に鍵盤があるグランドピアノもありました。学芸員さんのお話では1925年製で、当時50台くらい製造されたうちの一台だそうです。あまり売れなかったそうですが、戦争や火事で燃えて、現存するものは少なく貴重とのこと。構造的に同じフレームなので、張力のバランスがその都度変化して、調律が難しいとのこと。ペダルの構造も、一方が踏むともう片方も踏んだ状態になるよう工夫されていました。実際このピアノで演奏した録音も出ているようですが、自分が弾いている以外の音が、自分の弾くピアノから聞こえてくるので演奏者も大変なのではないか?と思いました。

 プレイエルは昔チェンバロも作っていたメーカーで、いろいろな試みをしているのだなあと思いました。今度ショールームにも1920年代のプレイエルのグランドが入る予定があります。ぜひ見にきて弾いてみていただきたいと思います。まあそういう自分が一番弾いてみたいのですが・・・。

2007年10月05日

2007.10.05 プレイエルの調整


今日は、プレイエル・アップライトピアノの最高機種であるP131というモデルを調整しました。
ショールームに入ってきてすぐに一度調整をしたのですが、「働き」と言われるハンマーの戻る量がうまくでてこなかったので、いろいろ考えた結果キャプスタンボタンの位置を変えることにしました。鍵盤とピアノアクションをつなぐ重要な個所ですが、ここを変えるとタッチが重くなったり軽くなったりします。ですのであまり変えたくはないのですが、ほかの所はほぼ正しい調整数値になっているため決断しました。
かなり働きもでてきて、タッチもしっくりきました。P131はもともと大きいので音量は出るのですが、タッチがもたつきやすいので注意が必要です。
プレイエルの音は何とも言えない甘い艶があり、私はすごく好きなのですが、一台一台の個性が強いので、一番いい状態にもっていくのが難しいピアノだと思います。明るくて、少し輪郭がぼやけたような、それでいて芯はしっかりある音に惹かれます。ただ、弾きにくいのは自分だけで、お客様にはすごく弾き易いということもありますので、いろいろな方の意見をこれからも聞いて、調整に生かしていきたいと思います。
本日はドビュッシーの「パスピエ」を練習して帰ります。

2007年10月01日

2007.10.01 大町滋&林田賢の新CD「ヴォカリーゼ」

ヴァイオリンの大町滋氏とピアニストの林田賢氏による珠玉のヴァイオリン名曲集。ピアノは名器ベヒシュタインENモデルを使っています(録音場所:岡山・ベルフォーレ津山)。
共に桐朋学園大学を卒業、1996年からデュオを組み、国内のみならずイギリスなど海外での活動もおこない、好評を博している。楽しいトークを交えながら「肩の凝らないクラシック」をモットーに広く活躍中。

■収録曲■
クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット、ウィーン風小行進曲、オーカッサンとニコレット、ロマンティックな子守唄、シンコペーション
ドヴォルザーク(クライスラー編曲):母の教えたまいし歌
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ポルティーニ(クライスラー編曲):踊る人形
チャイコフスキー:メロディ
ポンセ(ハイフェッツ編曲):エストレリータ
エルガー:愛のあいさつ
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ G-dur K.301


(→お二人の経歴、クリックすると拡大します)
■「ベルフォーレ津山」とベヒシュタインEN(林田賢)
ベヒシュタインが置いてあって、かつ音響のよいと思わしきホールを西日本で探したところ、岡山県津山市にある「ベルフォーレ津山」が浮上した。日程は押さえたものの、果たしてレコーディングに適しているかどうかはある種の賭けだったが、現地に到着しホールを目の当たりにした瞬間に心配は杞憂に変わった。(…ライナー・ノーツより抜粋)