2007.11.03 名器ベヒシュタインE型の調律
今日は東京工業大学でコンサートがあるため、使用されるピアノの調律に行ってきました。
ベヒシュタインのE型フルコンサートグランドで、学内のコンサートで使用され、その渋い音色を響かせています。このピアノは私の先輩が修理したというのを聞いていたので、今日は調律をしながらじっくりと観察していました。国立大学や官公庁には明治期にドイツからかなりの数のベヒシュタインが納入されたと言われていますが、これもそんな1台です。
ハンマーや弦は新しいものに変えられていますが、アクション機構は昔のまま。非常に頑丈で長持ちしていると感心します。かなり古いピアノですが、それを本来の目的である演奏に使用し、そしてそれを自分が調律していることに感慨を覚えました。これを修理した先輩もさぞかし誇りに思っているでしょう。中音域のいぶし銀な響きは、現代のピアノにはなかなか求められないものです。
演奏される曲は、シューマン、ショパン、ドビュッシーなどで、どれもベヒシュタインの音色にマッチするだろうなと思いました。特にドビュッシーは自分も何曲か弾いたことがあるので、どういう弾き方、響かせ方をするのか興味があります。
古いピアノはペダルの感じが現代のものとかなり違うので、演奏者は慣れていないと難しいと聞きます。幸い今日の演奏者は、何回かこのピアノで練習をされているそうなので、その点は安心でした。
次回は12月に合唱の伴奏に使用されるとうかがっています。これからもずっと長く使用されるために、メンテナンスをしっかりしていきたいと思います。




