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2008年06月30日

2008.06.30 梅雨の山梨へ納品に行ってきました


6月末に山梨へ納品に行ってきました。
ベヒシュタイン・クラシック124、今ではコンサート8に次ぐ上級機種です。雨の中の納品でしたが、玄関横の車庫には屋根もあり、ほとんど濡れることなく納められほっとしました。山梨は降雨量が少ない県と聞いたことがあるのですが、その日は本当によく降っていました。
そのあと調整と調律を一時間半ほどおこないました。すこし上のほうが高くなっていたのですがうまく修正できました。少々の移動ではほとんど狂わないのがベヒシュタインのいいところ。これからゆっくりとお客様の家で時間をすごすことになるのだなあと思いつつ。今後どのように音が変わっていくのかがまた楽しみです。
帰りにスモモやお菓子、枝豆をたくさんいただいた。さすがフルーツ王国山梨だと思いました。スモモは甘酸っぱくおいしかったです。他にもさくらんぼ、もも、ぶどうといろいろ思いつくのだけど、山梨は日照時間が長いようで、果物の栽培には適しているらしい。盆地で夏の気温が高いというのも関係あるのかも。
山梨は八王子に住んでいる者にとっては、とても行きやすい場所。山や高原もあるし、美術館もいい。特にミレーやバルビゾン派のコレクションは充実しています。中でも岩波書店のマークであるミレーの「種まく人」は有名。御坂峠に河口湖方面から登り、甲府側へ下りた。緑が目にまぶしく癒されました(太宰治の「富嶽百景」を読み返したのは言うまでもない)。一度日本で二番目に高い北岳にも行ってみたいと思うけど、けっこう麓に辿り着くだけでも大変らしい。

2008年06月20日

2008.06.20 島田虎之介氏来店


先日、島田虎之介氏が再来店されました。以前作品の取材でショールームと八王子の技術センターへも訪問されていて、今回はその時の取材をいかして描かれた「トロイメライ」が手塚治虫文化賞を受賞したことの報告で来店されたのでした。
詳しい内容はこちら
あいにく私は休んでいて(前回もお会いしていない)、妻から「ぜひ次に来られた時にサインを」と頼まれていたのに、それが果たされず残念でした。作品は「東京命日」、「トロイメライ」、「ラストワルツ」の順に読ませていただきました。私は一度ではよく理解できず、二度、三度と読みかえしていくうちに様々な伏線が絡み合って、クライマックスをむかえる手法にカタルシスを覚えました。特に「ラストワルツ」、「トロイメライ」はナチス・ドイツの話が出てくるので、非常に興味深いです。ナチス・ドイツは非常に残虐な行為をしましたが、それによって医学、工学、産業、芸術などもかなり発展したと聞きます。その庇護のもとにあったということで、ベヒシュタインは工場が破壊され、戦後の復興が遅れました。その辺りの話や、ワグナー家とナチスの関係、最近話題のカラヤンやフルトヴェングラーなども、何かの折りに描いてほしいなと勝手に願っています。
「トロイメライ」は、ドイツで作られたWallfahrt(巡礼)という名のピアノが様々な旅を経て、様々な人の人生に関係していくという話(かなり話をかいつまんでいて要領を得ないと思いますので、ぜひとも一読を)です。はじめこの話は一体何なんだろう?とわからないのですが、終りに近づくにつれ、それらの話が一気に集結していくので、読後がすごくさわやかになります。それには二回から三回は読み込む必要があると思いますが。高尾山もでてきたり、「八王子の工房へピアノを運ぶ」という記述、ベヒシュタインのロゴも描かれていて、ユーロピアノをすこし連想して読んでいました。
映像関係の勉強をされていたようで、読んでいて映画を観ているような感じだと妻は話しています。独特のタッチの画もストーリーもほんとうにおもしろいです。

ぜひ次回来店された折りには、サインをもらえるように本を会社に常備しておこうと思います。

※写真はベヒシュタインとシマトラ先生とのツーショットです。

2008.06.17 【祝】「トロイメライ」が第12回手塚治虫文化賞新生賞受賞!


ベヒシュタインをモデルに作られたという架空のピアノ「ヴァルファールト」。それを巡る人々の人生を描いた佳作「トロイメライ」が第12回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しました。

東京ショールームまで作者の島田虎之助先生が受賞報告にいらしてくださいました。

島田先生は取材のため実際に弊社八王子工房に赴かれ、それを作品の中に生かしてくださっています。今回はピアノの構造やベヒシュタインについて、取材協力させていただいたことのお礼にと足を運んでくださいました。ピアノ技術を取材をすることによってよりリアルなアプローチをすることができたとおっしゃっていただき、私どもも鼻が高いです。

これからも素晴らしい作品を生み出してください。

「トロイメライ」ISBN: 4-88379-246-7 販売元/出版社 青林工藝舎
本体1300円
A5 判並製
初版2007.7.25
装幀: 南伸坊/解説: 村上知彦/帯文: 長嶋有


ベヒシュタインとトロフィーを持つ島田虎之助先生とのツーショット。

2008年06月08日

2008.06.08 SecondSundayConcert vol.6

ベヒシュタインで聴く
初夏のマチネ
梅雨前のさわやかなひと時をベヒシュタインの響きとともに。今回はモスクワ音楽院を卒業後、各方面でご活躍の唐木千咲さんを迎えて古今の名曲をお楽しみいただきます。

■日時 2008年6月8日(日) 15:00~
■場所 ユーロピアノ東京ショールーム3F VIP-ROOM
■プログラム
ラフマニノフ:音の絵 Op.33-6
モーツァルト:ソナタ K.570
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻より c-moll
リスト:バラード第2番
ベートーヴェン:ソナタ「熱情」より第3楽章
         (休憩)
山本雅一:Silhouette
スカルラッティ:ソナタ A-dur
リスト:ソナタ h-moll
※曲目は変更になる場合があります。
■使用楽器 C.Bechstein L167
■演奏者 
唐木 千咲(からき ちさき)
東京都出身。全日本学生音楽コンクールピアノ部門小学生の部、中学生の部各入選。桐朋学園大学演奏学部ピアノ科、同大学院卒業。モスクワ音楽院修了。2004年ザイラー国際音楽コンクール奨励賞受賞。2008年11月9日2ndCD“Young Tempertament for Playful”を発売予定。
■お申し込み・お問い合わせ
ユーロピアノ株式会社 東京ショールーム (open10:00~19:00/水曜定休)
東京都世田谷区北烏山9-2-1 tel:03-3305-1211
完全予約制になっておりますので、お電話にてお申し込み下さい。
皆様のご来場、スタッフ一同心よりお待ち致しております。


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2008年06月05日

2008.06.05 PTNAの新連載「名曲喫茶モンポウ」(ベヒシュタイン使用)

ピティナの新連載「名曲喫茶モンポウ」が始まりました。
マスターは先日、デビューアルバムがいきなりレコ芸特選に選出されたピアニストの内藤晃さんです。
店名になっているのはスペインの作曲家、フェデリコ・モンポウ。「内なる印象」や「歌と踊り」といった小さいけれど味わいのあるピアノ作品を多く残しています。そんな作曲家へのオマージュを込めた命名だそうです。

モンポウをはじめとして、古今のピアノ小品から、あまり知られていない詩情あふれる名作たちを内藤さんの演奏でご紹介していくワクワクするような企画です。録音に使用されているのはもちろん、内藤さんが愛奏しているベヒシュタイン。どうぞ、ご期待ください!

名曲喫茶モンポウ

2008年06月03日

【関西ショールーム店長】尾山格です


1974年生まれ、愛知県出身。
9歳の時、一年間習っていた絵画教室がなくなったため、向いの家でやっていたピアノ教室に通い始めたのがピアノとの出会いでした。
中学校、高校とブラスバンド部に所属しトランペットを担当(唇が厚くなった)。クラシック音楽に目覚め、初めて買ったCDはブラームスのハンガリー舞曲集でした。その後、南山大学・独語学独文学科に進み、ドイツ語とドイツと日本の近現代交流史を学ぶかたわら、ドラマの影響で(同年代の方…もしくは上の方には分かると思います!)漕艇部に所属し、日本で7番目に汚れた川と言われる庄内川でオールを握っておりました。

大学卒業後3年間は別の職業に就いたものの、好きなピアノにかかわる仕事がしたいと一念発起。中部楽器技術専門学校・ピアノ調律科へ進学し、ピアノ技術者への道を歩みはじめます。
プレーヤー側でしかピアノを知らなかった私は、ピアノの知られざる部分の多さ、深さに日々驚き感動する日々でした。
ヨーロッパ、とくにドイツに憧れ、ヨーロッパ製ピアノをあつかうユーロピアノ(株)へ技術研修生として入所。ピアノ技術を極めるならピアノの本場であるヨーロッパのピアノを、と思ったのです。
「名古屋に帰れ!」と叱咤されつつも一年半の研修を終え、ドイツはTaiyo Piano Europe GmbHへ。

2年半のドイツ駐在中、現地で調律や調整に携わるかたわら、各地の楽器店を訪問してドイツのピアノ事情を知ることができました。
たとえば、防寒対策として(ドイツの冬は本当に寒いのです!)どこの家庭にも常備されている床暖房のせいで過乾燥になりがちなのですが、なすがまま。日本では冬場の過乾燥や床暖房の影響について説明すると、たいていのお客様は対策を講じてくださいますが…。結果、響板割れを起こしてしまっているのに皆さん、割と無頓着だったり。
あるいはドイツにはRuhezeit(午後の安静時間)というのがあって、その時間帯を避けて調律しなければいけなかったり。…日本では考えてもいなかったことの連続でした。

また、毎週決まった曜日になると新聞にピアノを探しているとか、ピアノを売りたいという広告が掲載されます。そこで個人売買をしたり、業者が査定に行ったりするわけです。日本でも最近、タウン誌などで見かけるようになりましたが、安価なピアノがほとんどです。が、ドイツの新聞には高級品~普及品まで、いろいろなものが載っていて、それを見ては(会社の)営業担当の人が電話したり、ピアノを見に行ったりして、中古ピアノを買い付けていました。これはこういうリスクがありそう、これはすぐにでも売れそうだと、私も中古の査定にドイツ各地に同行しました。

日本人は器用ですので細かい作業ではドイツ人よりも優っていると思いますが、なにしろ体格が違います。日本人から見るとたいていのドイツ人は大男。中にはたった一人でグランドピアノを運んでくる、あるいは二人でフルコンサートグランドをたたんで運んでしまうツワモノなどもいて、体力の違いに唖然とすることもしばしばでした。狩猟民族と農耕民族の違いでしょうか。

帰国後半年を八王子の技術センターですごし、北烏山の東京ショールームへ技術主任として配属されるました。2007年日本ピアノ調律師協会入会。その後、神戸へ。
ビールとウィスキーが好きな33歳です。

尾山店長のブログ