2008.06.20 島田虎之介氏来店

先日、島田虎之介氏が再来店されました。以前作品の取材でショールームと八王子の技術センターへも訪問されていて、今回はその時の取材をいかして描かれた「トロイメライ」が手塚治虫文化賞を受賞したことの報告で来店されたのでした。
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あいにく私は休んでいて(前回もお会いしていない)、妻から「ぜひ次に来られた時にサインを」と頼まれていたのに、それが果たされず残念でした。作品は「東京命日」、「トロイメライ」、「ラストワルツ」の順に読ませていただきました。私は一度ではよく理解できず、二度、三度と読みかえしていくうちに様々な伏線が絡み合って、クライマックスをむかえる手法にカタルシスを覚えました。特に「ラストワルツ」、「トロイメライ」はナチス・ドイツの話が出てくるので、非常に興味深いです。ナチス・ドイツは非常に残虐な行為をしましたが、それによって医学、工学、産業、芸術などもかなり発展したと聞きます。その庇護のもとにあったということで、ベヒシュタインは工場が破壊され、戦後の復興が遅れました。その辺りの話や、ワグナー家とナチスの関係、最近話題のカラヤンやフルトヴェングラーなども、何かの折りに描いてほしいなと勝手に願っています。
「トロイメライ」は、ドイツで作られたWallfahrt(巡礼)という名のピアノが様々な旅を経て、様々な人の人生に関係していくという話(かなり話をかいつまんでいて要領を得ないと思いますので、ぜひとも一読を)です。はじめこの話は一体何なんだろう?とわからないのですが、終りに近づくにつれ、それらの話が一気に集結していくので、読後がすごくさわやかになります。それには二回から三回は読み込む必要があると思いますが。高尾山もでてきたり、「八王子の工房へピアノを運ぶ」という記述、ベヒシュタインのロゴも描かれていて、ユーロピアノをすこし連想して読んでいました。
映像関係の勉強をされていたようで、読んでいて映画を観ているような感じだと妻は話しています。独特のタッチの画もストーリーもほんとうにおもしろいです。
ぜひ次回来店された折りには、サインをもらえるように本を会社に常備しておこうと思います。
※写真はベヒシュタインとシマトラ先生とのツーショットです。






